活動内容
東日本大震災が発生してから、アーユスは、岩手県、宮城県、福島県の各被災地において、炊き出し、物資支援、保健医療、心理ケア、雇用促進、災害FMの運営、幼児保育などの支援活動を行うNGOを資金面と物資面で支援してきました。
震災から半年が経過した頃からは、特に福島県での活動、及び原発問題と新エネルギーへの転換に向けた啓発・提言活動に力を入れて取り組んでいます。
アーユスが福島県での活動に力を入れている理由
福島は、地震・津波の被害に加えて放射線による汚染が広がったため、当初から福島県で支援活動をする団体数は、現在でも宮城県や岩手県のそれに比べて圧倒的に少ないのが現状です。加えて、未だに放射線の被害が解消する見通しが立たないため、復興の目的や指針を立てることが難しく、そのために支援活動を実施しづらいという状況が続いています。
さらに、原発事故による放射能の大量拡散と広範囲にわたる被害の実態は、日本のみならず、全世界が注目する国際的な問題です。アーユスは、海外の市民社会とつながる日本の国際協力NGOの一員として、福島の人たちと共に福島が抱える問題に向き合い、アーユスが関わることで福島の現状を外に伝える一助になればと願っています。
今回の原発事故は、私たちに現代社会の脆弱さを突きつけました。今こそ、大量消費社会の有り様を見直し、原子力エネルギーに頼らない持続可能な社会の構築に向けて、人類の英知を結集させていく必要があるのではないでしょうか。アーユスは、「小欲知足」をはじめとする仏教の精神を活かしながら、福島の人たちやパートナーNGOとともに困難な状況を乗り越え、脱原発を目指した社会作りのための活動を応援していきたいと考えています。
アーユスのポジションペーパー
「東日本大震災被災地支援と原発問題に関するアーユスの取り組みと姿勢」はこちらのページをご覧ください。
アーユスが行っている福島に関連する主な支援活動
福島に住む人々の被爆の危険を緩和する。
福島県内には、放射線量が高いにもかかわらず、福島で生活を続けざるを得ない人々が大勢いらっしゃいます。アーユスは、その中でも特に子ども達が、放射能の危険が少ない地域で学び遊べる時間が増えるお手伝いをします。
長期休暇中に、福島の子ども達の県外での短期合宿の開催。
安心して生活を送れるための諸活動の支援。
地元産業を支える。
放射能は農業や漁業をはじめとする諸産業に、深刻な打撃を与えました。アーユスは、生産者が安心して仕事ができ、消費者も信頼の元に購入できるためのお手伝いをします。
福島の生産者グループに放射線量測定器を支援する。
福島の産品を県外の人々に紹介する。
原発輸出反対と脱原発社会の実現
福島第一原発の事故があったにもかかわらず、日本は海外に原発を輸出しようとしています。アーユスは、輸出を止めるためのキャンペーンや、原発誘致候補地の市民社会に向けての情報発信などの活動を支えます。
また、日本が原発を巡って抱えている諸問題に向き合い、脱原発を目指した社会作りのための活動を応援します。
エネルギー勉強会の実施。
エネルギーを考える教材作り、など。
アーユスの東日本大震災被災地支援活動(2011年3月〜8月まで)はこちらのページをご覧ください。