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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

第2回アーユスNGO大賞受賞者(2014年度)

工藤芙美子さん

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◆授賞理由

 工藤さんは、日本においてNGOに対する認知度が低かった1980年代にNGOの世界に飛び込み、1990年から東北タイの現場で7年半にわたってプライマリ・ヘルス・ケアのアプローチをもって感染症予防や栄養改善、HIV/AIDSの活動に取り組みました。これらの工藤さんの活動は、日本の保健医療NGOの中では先駆的な取り組みだったと言えます。自分で活動資金を集めながら地道に現地の人たちの意識改革を促していく活動は、国内外の若いNGOスタッフに多大な影響を及ぼしてきました。アーユス理事長の茂田も工藤さんのそうした姿勢と行動力に感動し、工藤さんの活動を支援したいという思いを募らせてアーユスを設立するきっかけとなりました。工藤さんの存在はまさに日本のNGOスタッフにとってのお手本であり、アーユスとしてこれまでの活動実績に敬意を表すると共に、その知識や経験を今後さらに多くの後継者に伝えていただくことを期待して本賞を授与することになりました。


◆工藤さんからのメッセージ

kudo3 NGOをサポートするアーユスからNGO大賞をいただき、本当にありがとうございます。NGOの為の賞を受賞することに誇りを感じるとともに、これまでのアーユスのシェアへのサポートに大変感謝しています。シェアは1989年JVCから独立して路頭に迷うところ、大河内さんのマンションを事務所として使わせていただきました。何もないところから始めたシェアの活動は、沢山の方々の支援によるものです。1990年にシェア初めての独自のプロジェクトを、東北タイの農村で住民参加型の下痢予防の活動を始めました。お金はなかったけれども、住民自身が問題の解決方法を計画して評価していくことによって、住民が下痢をしたときにその原因を考えるようになり、村から下痢がなくなりました。茂田さん、福田さん、大河内さんも村を訪問され、また県病院のHIV/AIDSの母親グループの為に、僧侶としてお経を読んでいただき協力していただきました。
 当時シェアの人たちは仕事が終わった後に江戸川の事務所に集まってきて、プロジェクトについて熱く語り合い、皆がボランティアで運営とサポートをしてくれました。その時の活気あるシェアの姿が、今でも目に浮かびます。この仲間達に支えられながら長い間活動ができ、シェアが育ってきました。
 私たちは地域の人々の為に、今後もより一層の努力をしていきます。死にそうなくらいに過密なスケジュールでも、献身的に貢献する本田さん、仲佐さん、澤田さん、そして地道に現地を支えている東京のスタッフの皆さん、シェアを支えて下さる関係者の方々に感謝します。