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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

アーユス特別功労賞(2020年度) 伊藤信道さん

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◆授賞理由

 伊藤さんは、アーユス設立当初から理事/会員として、さらには東海地域の会員のまとめ役として合宿やセミナーなどを率先して行うなど、アーユスの活動を大いに盛り上げていただきました。理事会でNGOの支援を決定する際には、熱い議論が交わされる中、公平性・平等性の観点から冷静に検討すべきだと絶妙なタイミングで助言をいただき、スタッフの相談にも親身に対応してくださるなど、アーユスの活動を陰ひなたに支える潤滑油のような存在です。スタディツアーにはご家族を伴って参加されるなど、家族ぐるみで応援いただいています。この他、名古屋NGOセンターの創設にも参加するなど、アーユスでの出会いを通じて地元のNGO活動にも積極的に関わってきました。
 こうした姿勢は、まさにアーユスに携わる多くの仏教者にとっての見本であり続けています。2020年をもって理事を退任されましたが、引き続きアーユスの活動を温かく見守ってくださっており、今後も叱咤激励し続けていただけるものと期待しています。 これまでのアーユスへの多大な貢献に感謝の気持ちを込めて、特別功労賞を授与します。


◆伊藤さんからのメッセージ

 茂田理事長逝去の時期に、理事を抜けたという申し訳なさを感じつつ、この賞をいただきました。仏教経典では、言葉の順番が大切です。七仏通誡偈では、
 ①諸悪莫作
 ②衆善奉行
 ③自浄其意
 ④是諸仏教とあります。
 最初に、悪を生み出さないこと、つまり不公正な社会・格差を生み出さない社会を作ることが最初になります。これは社会開発系NGOアーユスの思いでもあります。また、「心」と「身」では、一般的には「心身」の順番ですが、経典では「身心」と表現されます。それは、まず行動を先にしていくことが重要だと教えています。行動なくしては、何も始まらないことを教えています。NGOは、活動を始めて行き、そして続けていくことが重要ではないかと、示唆してくれています。排除をせずに共に生きる社会を目指していきましょう。