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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

2023年度アーユス特別功労賞 戸松義晴さん・長谷川岱潤さん・大河内秀人さん

アーユス特別功労賞

◆授賞理由
 戸松さん、長谷川さん、大河内さんは、いずれもアーユスの設立メンバーです。浄土宗東京教区青年会での経験をもとに、1993年の団体設立の立役者としてご尽力いただきました。初代理事長となる故茂田真澄師を資金面・運営面で支えてくださり、今日に至るアーユスの礎を築いてくださいました。それ以降も仏教者による社会活動を先導されてきた他、アーユスの活動を物心両面で支えていただいております。
 戸松さんは、全日本仏教会理事長・事務総長などを歴任し、現在は世界宗教者平和会議日本委員会の理事長を務めるなど、「行動する仏教者」として宗派を超えた平和や非暴力の取り組みを実践しています。
 長谷川さんは、浄土宗東京教区青年会の中に救援委員会を立ち上げ、アーユス設立にもつながる国際救援の情宣(じょうせん)活動を展開してきた一方、人権意識の学びから、同和問題にとりくむ宗教教団連帯会議に参画し、現在は浄土宗人権啓発委員会の委員長を務めています。
 大河内さんは、特にパレスチナや子どもの権利、原発に関わる問題に取り組む国内外の様々なNGO/NPOに深く関わっています。常に足元から、こうした社会問題や環境問題の根源を考え、解決をめざす取り組みを実践してきました。また、アーユス設立時には茂田理事長の右腕として奔走されました。
 この3名の方々に対して、これまでのアーユスに対する多大な貢献の数々、ならびに様々な社会活動に取り組まれてきたことに深く敬意を表し、アーユス特別功労賞を授与します。


◆戸松義晴さんからのメッセージ

 2024年3月12日、アーユス設立30周年記念イベントで特別功労賞を頂きました。
 何か恥ずかしいやら、最近は枝木さんにお願いばかりして特に貢献はできていないと後ろめたさがありました。
 懐かしい顔ぶれにお会いして、設立の経緯である東京浄土宗青年会での茂田、大河内、長谷川との出会い、ブータンへの指定プロジェクトの反省から慈悲の心で責任もって活動できるNGOの人々を支援しようと茂田の熱い思いを鮮烈に思い起こしました。
 出資金を各自出し、毎日のように長谷川さんのお寺で夜中まで熱く語り合い、茂田のリーダーシップで設立できました。
 このアーユスでの多くの方との出会いを通して、Engaged Buddhismがライフワークになりました。 慈悲は思いだけでなく行動を伴うということ、また、スタディツアーに参加して現場の人々との出会いが楽しく大事な事を自覚しました。
 現在は医療系学生の死生観教育、世界宗教者平和会議での紛争地における平和実現の取り組みに参加していますが、世界はますます混とんとして、宗教者としてできることの限界を感じています。
 茂田の笑顔と熱い思いを思い出し、お互いに支え合い、微笑みあえる共生の社会実現に向けて、これからも諦めず倒れるまで前に進みたいと感じた授賞式でした。


◆長谷川岱潤さんからのメッセージ

 この度はアーユス設立30周年の記念にあたり、特別功労賞を授与していただき感謝申し上げます。
 授賞式でも申し上げましたが、アーユス設立以前に浄土宗東京教区青年会で、ユニセフやJVCの募金活動を行っていた仲間と、役員任期が切れてからも活動を継続したく、救援委員会を立ち上げ国際救援の活動を専門的に学ぶこととなり、ユニセフのノーテッドプログラムからブータンと関わりを持つように、またJVCの熊岡さんからカンボジアの情報をお聞きし、カンボジアを通して様々なNGOと知り合いになることができました。
 僧侶である我々は自由に寺を空けることができないことから、高校時代応援団だった茂田氏の発想で、そうしたNGOの人々のお手伝い、一番困っていることをしてあげられるNGOになろうということで、アーユスを設立しました。
 NGOの縁の下の存在、影の存在であったアーユスが30年続き、今や宗教界ではすっかり表舞台のNGOに変身した姿を見て、さぞや茂田氏もお浄土で得意げになっていることと思います。
 アーユスの一層の発展と、今後も陰ながらの応援をお誓いし、お礼の言葉と致します。


◆大河内秀人さんからのメッセージ

 まずはアーユス30周年おめでとうございます。この歴史を通じ着実に成果をあげ、ネットワークと信頼を築き上げてこられたことに心から敬意を表します。そんな中、設立に関わったものの学ばせていただくばかりの7年足らずで退いてしまった者に特別功労賞なるものを頂戴し面映い限りです。
 私が茂田さんに初めてお会いしたのは、大学仏教青年会の先輩の長谷川さんのお寺でした。その後、戸松義晴さんも一緒に、浄土宗青年会の常任委員として国際救援募金活動に取り組んだことをきっかけに、共にNGOの活動現場を訪ね、戦争や軍事占領、不当な支配、搾取、環境破壊などさまざまな脅威に晒される現実を目の当たりにし、そこで現地の住民とフラットな関係で取り組むスタッフやボランティアに出会いました。茂田さんは「坊さんは、いい話じゃなく本当の話をしなくちゃいけない」とおっしゃっていました。上からではなく、苦しみの側に立って初めて真実が見える。それを身をもって体験し、本質的な解決をめざすNGOを応援する。心ある浄財で、志ある人々により、自立をめざす人々を支える、まさに布施を布施として活かす「三輪清浄」の体現者として、アーユスがますます発展していくことを願います。