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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

第9回アーユスNGO新人賞(2022年度)

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左から佐久間晶子さん(シェア=国際保健協力市民の会)、松本理事長(アーユス)、スディプ・ダハルさん(シャプラニール=市民による海外協力の会)・田浦久美子さん(パレスチナ子どものキャンペーンー代理)


佐久間晶子(さくま・あきこ)さん 特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会

◆授賞理由
佐久間さんは、海外プロジェクトでの開発コンサルタントの経験を有し、その強みを活かして、現在はカンボジアでの子どもたちの栄養改善プロジェクトを担っています。助成金獲得の失敗を糧に、関係者の協力を得てクラウドファンディングに挑戦し、事業内容をブラッシュアップして、再申請でリベンジを果たすなど、困難を乗り越えてチャレンジする姿勢は、多くのNGOスタッフの見本となるものであり、今後ますますの活躍を期待して、NGO新人賞を授与します。

◆佐久間さんからのメッセージ

この度は、大変ありがたくもこのような賞をいただきまして、誠にありがとうございます。ご支援いただいた皆様や関係者の皆様に、心より感謝を申し上げます。

シェアには2019年の夏に入職しておりますが、正直まだまだと感じる部分ばかりですが、ここからさらに皆さんの思いにお応えできるように成長していきたいと思っています。

たくさんの方々に支えていただいていることの感謝を刻みながら、より一層真摯に原点に立ち返って、小さくても誰かの健康や未来につながる、世界を変えていく大切な活動を信じて、これからも励んでいきたいと思います。ありがとうございました。


スディプ・ダハルさん 特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会

◆授賞理由
ダハルさんは、ネパールの大学で農村開発を学び、将来はネパールに帰って国や地域の人のために働きたいとの意志を持って、宇都宮大学大学院で修士号を取得し、企業での勤務経験を経て、現在はNGOでファンドレイジング業務を担っています。持ち前の明るさやコミュニケーション能力の高さで、日本のNGO業界に新風を吹き込み、将来はネパールと日本の市民社会の架け橋となるような、更なる活躍を期待して、NGO新人賞を授与します。

◆ダハルさんからのメッセージ

このたびは輝かしいNGO新人賞をいただき、ありがとうございます。ネパールの田舎で生まれ育ち、発展途上国の様々な社会問題、経済問題に対しての自らの経験、日本の大学で学んだこと、研究したことに対して少しでも形にできたのではないかと思っております。活動を始めてから1年以内でこのような賞をいただけることは私の将来への皆様の期待だと思っておりますので、皆様の期待に対応できるように心かけて参ります。本日いただいたこちらの賞は私に対しては今後の活動に対しての、エネルギーの源になりますのでこれからも、貧困のない社会、格差のない社会とみんなの可能性が開花する社会を目指して、皆様と共に力を合わせて参りたいと思います。どうぞ、引き続きこれからもよろしくお願いします。


割田元輝(わりた・げんき)さん 特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン

◆授賞理由
割田さんは、大学卒業後に現在のNGOに入職し、レバノンにおいて困難な状況の中で現地の人たちと信頼関係を築きながら、パレスチナ難民やシリア難民を対象とした、幼児教育や学習支援、子ども歯科、心理サポートなどの活動を担っています。難民の人たちが世界から取り残される不安を共有しつつ、彼らに寄り添った活動を行い、特に子どもたちの未来をつないでいきたいとの思いは、まさにNGOスタッフの原点と言えるでしょう。光が当たらない人たちに光を当てていく活動の担い手として、今後ますますの活躍を期待して、NGO新人賞を授与します。

◆割田さんからのメッセージ

このたびはこのような名誉ある賞をいただき大変うれしく思います。レバノンでの弊会の活動とそれに関わる弊会レバノン事務所スタッフ、提携団体スタッフを評価いただき、その代表として賞をいただいたという風に捉えております。自らも難民であり、困難な生活を強いられる中で途切れることなく活動を続け、支援を必要としている人々に寄り添い続けている現地スタッフに最大限の敬意を表したいと思います。また、これまで人道支援の現場で活動し、支援活動の基盤をつくりそれをこれまで長きにわたってつないできた先人たちにも感謝したいと思います。今後もそうした多くの人の努力が実を結ぶようより一層謙虚に、精進していきたいと思います。