文字サイズ

特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

会員になるには

アーユス賞

第4回アーユスNGO新人賞(2016年度)

639x424


秋山真輝(あきやま・まき)さん
特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会
東ティモール事務所プロジェクト・コーディネーター

◆授賞理由
  秋山さんは、東ティモールで国の学校保健システムの構築に取り組んでいます。地域住民から国の行政官に到るまで、幅広い人たちと協力しながらプロジェクトを進めるには、高い調整能力とコミュニケーション能力が求められます。秋山さんは赴任わずか3ヶ月で現地語をほぼ習得し、現地の文化や価値観を尊重しながら粘り強く合意形成に取り組んでおり、東ティモールの多くの人たちから揺るぎない信頼を得ています。国際保健NGOの将来を担う期待の人材として、本賞を授与します。

◆秋山さんからのメッセージ

16award_akiyama 東ティモールでの経験が浅い私にこのような名誉ある賞を授与していただき心より感謝いたします。この賞は、当国の学校保健に関わるチーム全体への激励として頂戴したいと思います。
 独立してまだ間もなく、資源が限られた東ティモールでの学校保健の活動は困難が多いですが、この賞をいただけたことが大変励みになります。
 引き続き、東ティモールの子どもたちが元気に学校生活を送れるようになることを目指し、全関係者と協力しながら活動していきたいと思います。(当日は東ティモールからインターネットを通じてメッセージを贈ってくださいました。)


寺田佳代(てらだ・かよ)さん 特定非営利活動法人アジア砒素ネットワーク宮崎本部スタッフ

◆授賞理由
 アジア砒素ネットワークに入職するまで国際協力NGOとは無縁だった寺田さんは、従来のNGOにとらわれない斬新な発想で同会に新風を吹き込んでいます。言葉を声で伝える活動の経験から、特に大学生などの若者を対象に国際協力の理解を深めてもらう取り組みを地元の行政などと協議しながら取り組んでおり、NGOを支援しようという人たちの輪が広がっています。また、同会の活動の原点である土呂久公害の歴史を伝え継承するための取り組みにも力を入れています。こうした活動がさらに拡がり、地方の国際協力NGOの新たなモデルが構築されることを期待して、本賞を授与します。

◆寺田さんからのメッセージ

16award_terada このたびは、身に余る賞をいただきまして、感謝と喜びの気持ちでいっぱいでございます。アーユスの皆さまに心より感謝申し上げます。
 NGO経験の浅い私をいつもサポートしてくれる先輩方や会員の皆さま、そしてこれまでのアジア砒素ネットワーク(AAN)の歴史に関わる全ての方のおかげで賞をいただくことができました。  これからも、AANの活動を通して一人でも多くの宮崎の若者に国際協力の理解を深めてもらえるよう、また、地元宮崎で起きた土呂久鉱害の歴史を継承していけるよう、誠実に活動していきたいと思います。宮崎と世界が「声」でつながることを願って…。
 まだまだ未熟ではございますが、いただきましたこの賞を励みに、AANの原点「土呂久」で得た教訓を忘れず、「現地の人々と共に歩む」の精神でこれからも精進してまいります。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


野津美由紀(のづ・みゆき)さん 特定非営利活動法人難民支援協会広報部

◆授賞理由
 国際協力NGOにおいて、インターネットを活用した情報発信及びファンドレイジングの強化は共通して抱える課題です。野津さんは早くから難民への理解と共感の輪を広げる「認知啓発」と支援活動を支える「ファンドレイジング」の重要性に着目し、大学在学中から難民支援協会でインターンとして活動しました。IT企業で経験を積んだ後、現在は広報担当として、トレンドをつかんだオンライン発信により同会の認知度を飛躍的に向上させてきました。こうした積極性と理解を深めるための地道な発信と調整を欠かさない一方、日本に逃れてきた難民を救いたいという熱意を兼ね備えており、今後の難民支援を支える期待の人材として、本賞を授与します。

◆野津さんからのメッセージ

16award_nodu  この度は素晴らしい賞を授けてくださり、ありがとうございます。
 日本に逃れてきた難民が新たな土地で安心して暮らせるように支え、ともに生きられる社会の実現を目指す上で、広報の役割と責任は重大です。
 排外主義が世界的に勢いづいている今、適切な理解と共感を促すため、そして、当会に相談にくる約700人の命と未来を支える活動を続けるため、引き続き、広報職員の立場から精進してまいります。