アーユスについて
アーユスとは
アーユスは、宗派を超えて仏教僧侶が集まり、仏教の精神に基づいて、1993年に設立された国際協力NGOです。世界の様々な現実に目を開き、貧困や不公正、環境破壊など、平和と人権に関わる問題に足元から取り組んでいきます。
アーユスが活動を進めるうえで大切にしていることは、社会の中で特に困難を強いられている人たちに寄り添うことです。その困難の原因を世界の構造的問題の有様に見いだし、解決への道の一つとしてNGOの役割を重要視しています。
アーユスがパートナーとするNGOから寄せられる現地の情報は、遠い国であっても私たちと決して無縁ではないという気づきを開いてくれます。アーユスは、これらの情報を会員・関係寺院を通じて社会に発信することにも注力しています。お寺という人びとが集う場、地域社会の核となる場を活かして、海外と日本の地域を結ぶ存在になろうと努めています。
現地の人々と協力し合い、問題の根本を見つめ、未来を共有していこうというNGOの姿勢を仏教の教えの実践と捉え、人と地域と世界をつなぎながら、すべての命が尊重され生かし生かされ合う社会の実現をめざしています。
アーユスの理念
すべてのものは、互いに関係し支え合っているという仏教の縁起の法に則り、智慧と慈悲の精神に基づき、あらゆる生命(いのち)に目を向け、不当な支配や抑圧、差別、紛争などに苦しむ世界の人々の現実を直視し、その原因を人間の精神および社会構造の両面から究明し、個人や民族の相互理解に基づく平和な社会の実現をめざす。(定款より)
アーユスの使命
アーユスは、仏教精神に基づき、市民・NGOとつながりすべてのいのちが尊重され生かし生かされ合う社会の実現を目指します。
アーユスの活動原則
1.開発(かいほつ)を目指すNGOとの連携
アーユスは社会構造によって困難を強いられている人々の立場を尊重し、お互いに支え合い、学び合い、分かち合っているNGOと連携します。
2.社会改革を目指した情報発信
アーユスは、人間が抱える苦を生み出す原因を、人間の精神と社会構造の両面から捉えつつ、活動から得た学びを仏教者・市民のネットワークを通じて発信します。