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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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福島支援・脱原発

被災地で活動を始めたNGOへの初動金・活動費支援

 当初は、アーユスが日頃から支援関係を持っているNGOを中心に、被災地での活動を資金面で支えました。その際、この度の地震が被害をもたらした範囲が広範囲であるために、支援が地域的に、また内容的にも偏りがないように配慮して支援先を選びました(以下、支援団体と主な活動を羅列。現在進行中の活動もあります。)。

岩手県

ccp

パレスチナ子どものキャンペーン

 大槌町で、子どもの心理ケアを実施。避難所の運営、炊き出し、物資配布などを行いました。また、瓦礫の中から集められた写真を洗浄して持ち主に返す活動を実施。合わせて、避難所で使う鍋と五徳を支援しました。

宮城県

東日本シェア

シェア=国際保健協力市民の会

 気仙沼市で孤立高齢者や障がい者、母子などを中心とした在宅避難者の家庭を訪問し、健康管理の相談を受け、行政へつなぐ活動を行いました。

東日本IVY

国際ボランティアセンター山形

 当初は東松島市を中心に、物資が届きづらい避難所への物資配布を行いました。また、石巻市と気仙沼市では、被災者を瓦礫撤去などに雇用する「キャッシュフォーワーク」を始めました。

三浦宏実さんの活動

 東松島市の小規模な避難所をまわり、必要な物資を個別調査して配布する活動を行いました。

福島県

東日本シャプラニール

シャプラニール=市民による海外協力の会

 いわき市において、他の支援が入っていない地域を重点的に物資の支援、ボランティアセンターの運営支援などを行いました。

東日本JVC

日本国際ボランティアセンター

 南相馬市は、福島第一原子力発電所から20㎞圏内、30㎞圏内、30㎞圏外と分かれたため、市民の意識や行動が分断されました。こうした中で、市民が十分に情報を共有できるようラジオ受信機を提供し、災害臨時放送局(FMラジオ局)の運営を補佐しました。

東北地方全体

東日本JAR

難民支援協会

 日本に住む難民に向けての震災に関する情報発信、食料支援、カウンセリングなどを実施しました。

東日本CODE width=

CODE海外援助市民センター

 宮崎県新燃岳の噴火により灰をかぶった野菜を正価で買い取り、被災地の炊き出しに使ったり、避難所に届けたりしました。

国際協力NGOセンター

 東日本大震災に関する支援活動が円滑に行われるように、仙台市、遠野市、福島市に事務所を開設し、震災の支援に関する様々な面でのコーディネーションとマッチングを行いました。

東日本CYR

幼い難民を考える会

 被災地や移転先で地域の人々が行う保育事業に協力しました。また、保育セットや保育園の支援、小規模奨学金などを実施しました。


NGOのニーズと寺院が提供できるもののマッチング

 震災直後は、東京都内も物資不足(特にガソリン)ということもあり、支援物資の調達が困難でした。また、被災地域のインフラの復旧に時間がかかるなどもあり、宿泊先の確保なども難しい状況がありました。その中、寺院が提供できる物資や場所とNGOのニーズをマッチングさせることで、NGOが円滑に活動できるように補佐しました。さらに、寺院の活動地のコーディネーションを、NGOに依頼することもありました。

  • 日蓮宗国際ネットワークが、シェア=国際保健協力市民の会にトラックを提供しました。
  • 孝道山東北別院が、シェア=国際保健協力市民の会が宿泊し、物資を一時保管できる場所を提供しました。
  • 浄土真宗本願寺派東京教区が、シェア=国際保健協力市民の会が参加した名取市での緊急医療救援会場に飲料水を提供しました。
  • 名古屋市の想念寺が、ピースボートの炊き出し用にお米を100キロ提供しましいた。
  • NPO燭光が、パレスチナ子どものキャンペーンの大槌町での活動用に再生ロウソクを1000本提供しました。
  • 山形市の西念寺が、難民支援協会に宿泊所を提供しました。
  • いわき市が断水した際に、シャプラニール=市民による海外協力の会が要請し、築地本願寺が飲料水(2リットルx6本x30箱)を提供しました。
  • 日本国際ボランティアセンターが南相馬市に送るラジオの集積所として、台東区の英信寺が場所を提供しました。
  • 結城市に避難している浪江町出身の人たちに、名古屋市の想念寺が米を、八王子市の延立寺がレトルト食品を提供しました。
  • 築地本願寺の有志による炊き出しの会場を、シャプラニール=市民による海外協力の会がいわき市で調整しました。

被災地へのボランティア派遣

 震災後2ヶ月後くらいから、支援しているNGOや被災地を人的にも支援しようということで、ボランティアを募って派遣しました。また、会員から活動に参加したいという要望の声もいくつかありました。

  • 日蓮宗の有志との協働で、福島県福島市内の避難所での炊き出しを3回実施しました。(パルセいいざか6/9、6/23。あづま総合体育館8/26)
  • 浄土真宗本願寺派東京教区青年僧侶協議会との協働で、また日本国際ボランティアセンターの調整のもと、宮城県気仙沼市松岩避難所での炊き出しを実施しました。食材には、「CODE海外援助市民センター」と「しらたかノラの会」の協力を、また準備会場として、浄土真宗本願寺派仙台別院の協力を得ました。(6/28)
  • 曹洞宗の寺族と宗務庁女性職員とともに、宮城県石巻市の避難所となっていた寺院(洞源院)の清掃ボランティアを3日間実施しました。
  • アーユス会員とスタッフで、岩手県大槌町のパレスチナ子どものキャンペーンの活動にボランティアとして参加しました。(4/29〜5/3)
  • 上記の他、職員が宮城県気仙沼市のシェア=国際保健協力市民の会の活動にボランティアとして参加しました。(4/25〜26)

その他

  • アーユス関西事務所も独自に支援活動を行っています。
  • 日蓮宗東京西部宗務所主催のバザーを被災地支援を行っている団体と共に協力し、その売り上げを参加団体(シェア=国際保健協力市民の会、シャンティ国際ボランティア会(SVA)、パレスチナ子どものキャンペーン(CCP)、幼い難民を考える会(CYR))にそれぞれ6万円ずつ出しました。
  • 日蓮宗東京西部社会教化事業協会主催のバザーを日本国際ボランティアセンター(JVC)と共に協力し、その売り上げから8万円を日本国際ボランティセンターに出しました。