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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2017/03/29

アーユスとの5年間


16681891_1362171463804168_2611563304110145536_nアーユスはNGOに資金協力をしているだけの団体だと思われることも多いのですが、実際の活動はそんな単純なものではありません。

NGOスタッフの悩みや愚痴も聞きますし、イベントの企画を一緒に行ったり、イベントの会場を貸してくれそうなお寺も探したりもします。広報も手伝いますし、お寺のお下がりのお菓子を集めて必要としている団体に送ったりなどの、非常に地味な作業も行っています。

なぜかというと、アーユスは支援者と被支援者という関係ではなく、パートナーとしての関係構築を志向しているからであり、事務局だけでなく、会員さんも巻き込んだ支援を目指しているからです。

そんな私たちの良きパートナー団体として、アーユスの可能性を広げてくれている「アジア砒素ネットワーク(AAN)」の石山民子さんが、AAN会報「YUI」でアーユス冥利につきるような記事を書いて下さいましたので、皆さまと共有したいと思います。

*****「アーユスとの5年間」 アジア砒素ネットワーク 石山民子*****

アーユス仏教国際協力ネットワークは、お坊さんたちが仏教の精神に基づき国際協力を行うNGOで、国際協力NGOの支援にも長年取り組んでいます。AANとアーユスとのお付き合いは、2012年から3年間「組織強化支援」を頂いたときから始まりました。アーユスの支援を受けたことで、AANは違うチャンスを得て、明らかに変わってきました。2012年前のAANの活動は、政府開発援助の資金によるバングラデシュでの活動に集中するばかりで、国内への還元などがあまりできていませんでした。当時から首都圏で活動をしていた私は、頼れる人が少なく孤独感を感じていました。

アーユスから組織強化支援を受けたことで、水の開発教育の教材(DEAR開発教育協会出版)の執筆に参加させていただいたり、それがきっかけで2014~15年に開催した連続講座めぐるめぐみの水カフェのメンバーと知り合ったり、様々な発信活動の機会をいただきました。それは首都圏だけでなく、宮崎でも水研究会も立ち上がり、活動が一般の方にとっての関心課題と重なるようになっていったと思います。一つのチャンスから、次のもう少し大きなチャンスへ、とわらしべ長者のお話のようでした。そうした積み重ねが評価され、2016年度の保健文化賞、宮崎日日新聞国際交流賞の受賞にもつながっていったと確信しています。

昨年7月のバングラデシュでのテロ事件の後、私たちは大きな悲しみとショックを抱えました。バングラデシュで活動するNGOとして何かを発信したいけれど、どうして良いかわからない、という漠然とした相談を持ち込んだときも、アーユスの事務局の皆さんは親身になって相談にのってくれて、8月東京と10月宮崎でのイベントを実現することができました。テーマも大変難しく、アレンジが完璧だったとは言い難い会でしたが、「非常にインパクトのある考えさせられる時間だった」との感想を参加した方からいただきました。この会にはNGO関係者も多数参加し、その後のバングラデシュで活動するNGOが団体を超えて安全対策を協議するきっかけの一つになりました。私たちの活動は、決してスマートとは言えず、うまくいかないことも多々ありますが、自然体で付き合い、一緒に考えてくれるアーユスにたくさん支えていただいています。

unspecifiedこの度は、AANの宮崎事務所のスタッフの寺田佳代さんがアーユス新人賞をいただくことができました。宮崎事務所のスタッフは各事務所や関係者の様々な事情や思いを調整役として受け止めなくてはならない大変な仕事です。そうした中でも、違う分野での経験を糧にAANのために日々奮闘している寺田さんの励みになることと思います。 今後もアーユスの皆さんと仲良くしていただきつつ、仲間を広げ、新しいことに挑戦していきたいです。