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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユスセミナー

【連続オンラインセミナー】
気候危機と水害:ダムで暮らしは守れるか?

第6回(9/10):八ッ場ダムが洪水防止?~2019年、一日で満水となったダムはなぜ完成に68年もかかったのか~

○シリーズではありますが、気になるテーマだけの単発参加も歓迎です。
○話し手はすべて女性。独自の視点でアプローチします。
○気候変動と水害、日本で今もっとも注目される球磨川・川辺川ダム問題を概観したのち、石木川の石木ダムに視点を移します。

~熊本県球磨川大水害の現場から~
第1回(2/15):川と人びとの暮らし~球磨川・川辺川の過去・現在・未来を考える~
第2回(2/25):川と地域社会~焼畑と子守唄の山村が歩んだ100年~
第3回(3/2):川と共に生きる~7月4日球磨川水害を超えて~
第4回(3/23):川は誰のものか~命を守る流域治水を考える~

~長崎県石木川の現場から~
第5回(5/18):この川にダムはいらない~生きものの宝庫石木川とこうばるの暮らし~

~群馬県の現場から~
第6回(9/10):八ッ場ダムが洪水防止?~2019年、一日で満水となったダムはなぜ完成に68年もかかったのか~

○参加費:無料
○主催:「気候危機と水害:ダムで暮らしは守れるか?」連続セミナー実行委員会
○協力:アーユス仏教国際協力ネットワーク、国際環境NGO FoE Japan、メコン・ウォッチ
○お問合せ:「気候危機と水害:ダムで暮らしは守れるか?」連続セミナー実行委員会

 TEL: 03-6909-5983(FoE Japan事務所内)
 Email: はこちらをクリック


【第6回:八ッ場ダムが洪水防止?~2019年、一日で満水となったダムはなぜ完成に68年もかかったのか~】

八ッ場ダムは、2019年の台風19号による豪雨で、ほぼ一昼夜で満水となりました。ダムが満々と水を湛える印象的な写真から「八ッ場ダムが利根川を救った」とネット状で話題になりましたが、実際はどうだったのでしょうか。この時、ダムは完成前で空でした。
また、八ッ場ダム事業の歴史を振り返ると、このダムが完成に68年もかかったことがわかります。それはどのような理由によるのものなのでしょうか。
今回はこのダム事業について学ぶとともに、地元の状況、多くの関連事業、ダムの完成後に持ち越された問題、ダム事業による地域振興等も含め、お話を伺います。

■日時:2021年9月10日(金)19:00-20:30
■話し手:渡辺 洋子さん
東京で生まれ、どぶ川と言われた目黒川、暗渠となった神田川の源流を見て育った。1970年代、地下水を主とした水道は、いつしか生ぬるい水に変わっていたが、東京の水問題が利根川上流のダムと結びついていることを知ったのは、1980年代、群馬県に移り住んでから。「八ッ場あしたの会」(旧「八ッ場ダムを考える会」)の事務局として2000年頃から水没地域に通い、自然と人々を苛み続けるダム問題について、ホームページ等で情報発信している。

■申込:以下からお申込みください。メールにてzoom会議参加用のリンクをお送りします。
 https://ssl.form-mailer.jp/fms/aa48a080717083

■フェイスブックイベントページ:https://www.facebook.com/events/823905061657133/


【第1回:川と人びとの暮らし~球磨川・川辺川の過去・現在・未来を考える~】

熊本県南部を流れ、尺鮎と呼ばれる大型の鮎を産する清流として知られる球磨川は、全国でも珍しいユニークな歴史を歩んできました。
球磨川最大の支流川辺川に、国が計画した巨大ダム「川辺川ダム」は、流域住民の反対により2008年に一度中止に。球磨川下流にあった荒瀬ダムは、住民からの強い要望を受け、2018年に完全撤去され、日本初のダム撤去事例となりました。
ダムのない川を活かした地域づくりが進んでいた中、昨年7月、球磨川流域を記録的豪雨が襲い、甚大な被害が起きました。国は川辺川ダム計画を復活させ、流域治水の柱に据えています。
気候変動によって引き起こされた球磨川豪雨は、流域に何をもたらしたのでしょうか。
河川政策によって川がどう変化したか、また、環境や地域のためには今後、どのような河川開発が望ましいのか。地域で長年、環境と人の暮らしを見つめ続けてきた つる詳子さんに、球磨川が抱えてきた問題、昨年の水害、そして地域の暮らしと共にある未来の川について語っていただきます。

★告知動画はこちら:https://fb.watch/3spL7_N7tf/

★報告はこちらから読むことができます:
http://kawabegawa.jp/savekawabe/seminar_report/238/

■日時:2021年2月15日(月)19:00-20:30
■話し手:つる詳子さん
豊かな球磨川をとりもどす会事務局長、自然観察指導員熊本県連絡会会長。河口の八代市で暮らしながら、球磨川の豊かさを伝えるため、球磨川流域や八代海での自然観察や調査を続けている。昨年の水害からは復興のために奔走している。
■フェイスブックイベントページ:https://fb.me/e/1VipRfYUF


【第2回:川と地域社会~焼畑と子守唄の山村が歩んだ100年~】

球磨川最大の支流、川辺川。その上流部に位置する熊本県球磨郡五木村は、その面積の96%を山林が占めています。子守奉公のつらさを歌った「五木の子守唄」でも知られ、村では1980年代まで焼畑が営まれていました。
静かで平和な山村は、1966年の川辺川ダム計画発表により「ダムに沈む村」とされ、50年以上の間ダム計画に翻弄されてきました。
川辺川ダム計画は、流域の声を受けて、2009年に国が一度中止しましたが、昨年7月豪雨後に再び計画が復活しています。村の暮らしの中にダムが来るとはどういうことか。ダム計画が地域社会にどのような影響を与えるのか、ダムと村の地域振興を見つめてきた女性と、村議会議員の女性にお話を伺います。

★告知動画はこちら:https://fb.watch/

■日時:2021年2月25日(木)19:00-20:30
■話し手:
○寺嶋 悠さん
福岡県出身。川辺川ダム問題を通して五木村を知って以降山村の生活文化に魅了され、2011年から村に移住。熊本市へ転居した現在も村の物産振興や観光に関わりつつ、山の暮らしの聞き取りを続ける。
○黒川 麻里子さん
岩手県盛岡市出身。2015年東京のIT企業を退職し、地域おこし協力隊として五木村へ移住。観光地域振興の業務に2年間従事した後、村議に立候補、当選。 現在、五木村議会で唯一の女性議員であり、五木村グリーンツーリズム研究会会長も務める。
■詳細:https://www.facebook.com/events/398709174763588
■フェイスブックイベントページ:https://www.facebook.com/events/398709174763588


【第3回:川と共に生きる~7月4日球磨川水害を超えて~】

人吉球磨盆地の中心部である人吉市は小京都とも呼ばれ、温泉や鮎、ラフティングや球磨川下り、球磨焼酎などでも知られる風光明媚な観光地です。

その球磨川のほとりに、昭和初期から3代続く「人吉旅館」があります。国登録有形文化財に登録されている木造建築で、地元食材を使った食事と良質な温泉、女将のおもてなしが人気の宿です。
昨年7月の水害により旅館は甚大な被害を受け、建物2階の床下まで浸水。大量の泥と流木が押し寄せ、一時は廃業を覚悟したといいます。その後、建築家や常連客、クラウドファンディングやアニメ「夏目友人帳」ファンなど全国からの支援を受け、現在は、今年秋の営業再開に向けて復旧工事が進んでいます。
今回は、人吉旅館女将である堀尾里美さんに、地域で暮らし観光業を営む立場から、球磨川の魅力と、ダムに反対する理由、川と共生する暮らしのあり方についてお話いただきます。

★告知動画はこちら:https://fb.watch/

■日時:2021年3月2日(火)19:00-20:30
■話し手:堀尾 里美さん
韓国出身。通訳としての仕事を通じて人吉旅館3代目当主と出会い結婚、来日。2000年から人吉旅館の女将を務める。熊本大学で民俗学を学び、日本の文化にも造詣が深く、人吉温泉女将会「さくら会」メンバーとして、人吉球磨のおもてなしや観光振興にも関わる。
■フェイスブックイベントページ:https://www.facebook.com/events/448608722851151


【第4回:川は誰のものか~命を守る流域治水を考える〜】

■日時:2021年3月23日(火)19:00-21:00
■話し手:嘉田由紀子さん

■当日プレゼンテーションは下記からご覧になれます:
 http://kawabegawa.jp/20210215_03…/20210323_KadaYukikoPPT.pdf


【第5回:この川にダムはいらない~生きものの宝庫石木川とこうばるの暮らし〜】

長崎県東彼杆(ひがしそのぎ)郡川棚町の川原(こうばる)には、石木川という美しい川が流れています。子どもたちが水遊びをするのにちょうど良い小さなこの川に、隣接する佐世保市への水供給と下流域の洪水防止を目的に50年前にダム計画が作られました。当時から社会ニーズも変わったにも関わらずダム計画は今も進行中で、関連も含め500億円以上が投じられる予定です。
石木川は小さくとも、実は生物多様性の宝庫です。また、水没予定地のこうばる地区には、子どもから高齢者まで13世帯の方が補償金の受け取りを拒否し、絶対にここに住み続けると暮らしを続けておられます。
この石木ダムの「受益者」とされてしまう佐世保市民の立場に悩み、理不尽な石木ダムの計画について多くの人に知ってもらおうと、こうばるの人々の支援を続けている松本美智恵さんに、石木川の生物多様性、洪水対策の問題などを語っていただきます。

■日時:2021年5月18日(火)19:00-20:30
■話し手:松本 美智恵さん
十数年前、関東から佐世保市に移転した際、町中で見かける石木ダム推進の標語を目にして関心を持ち、実際にこうばるの住民の話を聞き、ふるさとで暮らし続けたいというその思いに衝撃を受ける。その後、「石木川まもり隊」と題したホームページを立ち上げ、情報を発信。共感して集まった市内の人びと共に、グループ「石木川まもり隊」のメンバーとして石木ダムを止めようと活動を続けている。
■申込:https://ssl.form-mailer.jp/fms/5e03adec693248

■フェイスブックイベントページ:https://www.facebook.com/events/2985462865045492/