アーユスセミナー
現在の中東問題をより深く知るための
『アラビアのロレンス』の上映会とトークイベント
■日 時 3月4日(土) 16時開場、16時半開演
■会 場 アップリンク渋谷(東京都渋谷区宇田川町37-18)
■料 金 1,500円一律
■主 催 (認定NPO法人)アーユス仏教国際協力ネットワーク TEL 03-3820-5831
■要予約 上記アーユスまで電話かメールでお申し込みください。
▶『アラビアのロレンス』には、今の中東情勢を知る手がかりが満載
この映画は、第一次世界大戦中、敵国のオスマントルコを揺さぶるためにも、オスマン帝国に反旗を翻していたアラブ軍に協力を得るために赴いたイギリス将校、ロレンスの物語です。一旦は、アラブ軍をまとめゲリラ戦を打って出て勝利に導いたのですが、その後アラブ軍の分裂やイギリスの三枚舌外交など、現在のパレスチナの混乱の引き金となった政治背景を含めたロレンスの苦悩が描かれています。と同時に、西欧文明と異文化が対峙する様子や壮大な自然も見所です。
上映後には、トルコ研究者であり自身がムスリムである山本直輝氏(京都大学研究員)と、元日本国際ボランティアセンター代表理事であり現在は日本映画大学で教鞭を執っている熊岡路矢氏とのトークイベントを行います。映画を楽しみながらの中東情勢の造詣に深いお二方のトークで、中東の奥深さを知ることになるのは必須です。
▶沙漠の向こうから現れる影・・・ロレンスをスクリーンで観たい。
第35回アカデミー賞(1962年)7部門授賞(ドラマ部門作品賞、監督賞、カラー撮影賞、編集賞、音響賞、作曲賞、美術監督・装置賞。世代を超えて賞賛され続ける不朽の名作。
1914年、第一次世界大戦が勃発し、アラビアはドイツと結んだトルコ帝国の圧政下にあった。英国は、ドイツ連合軍の勢力を分散させるため、稀代の天才戦略家ロレンスをアラビアに派遣する。アラビ王族のファイサル王子の軍事顧問となったロレンスは、ハリト族のリーダー、アリや黄金を探し求めるアウダらとともに、独自のゲリラ戦法を駆使して反乱軍を指揮し、アラブ国民から砂漠の英雄とうたわれるようになる。だが次第に自分が軍上層部に利用されていることを知り、アラブ民族もまた、部族間の対立からロレンスを裏切っていく・・・。
▶トーク出演者
○山本直輝氏
アーユス専門委員
現在京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻博士課程在籍中の新進のイスラーム研究者。同志社大学神学部にて中田考氏の元でイスラームを学び、エジプトへ留学した時の経験から自身もイスラムに入信。現代トルコにおけるイスラームを理念とした社会改革などについての研究を行っている。
アーユス合宿での講演は非常に面白く、こちらのページに講演録を載せてあります。
○熊岡路矢さん
アーユス理事、日本国際ボランティアセンター(JVC)顧問、日本映画大学教員、難民審査参与員(法務省)
1980年タイ国に赴きカンボジア、ラオス難民キャンプで活動。JVC創設メンバーの一人。1981~82年、シンガポールUNHCRボート・ピープル・キャンプで勤務。1982年JVCとしてカンボジアでの人道復興支援開始。90年代、パレスチナ、南アフリカ、北朝鮮等で活動。JVC代表/代表理事(1995~2006)。UNHCR駐日事務所アドバイザー、朝日新聞紙面審議委員、外務省国際協力審議委員等歴任。主著として、『カンボジア最前線』(岩波新書)、『戦争の現場で考えた空爆、占領、難民』(彩流社)。
熊岡さんがアーユスNGO対象を受賞したときの感動的なスピーチはこちらののサイトに載せてあります。
▶当日のプログラム
16:00:開場、16:30:上映開始(途中休憩挟んで20:30上映終了)20:40:トークイベント(21:30頃終了予定)
会場にて軽食販売。ドリンクサービス有り。
▶アラビアのロレンス
○キャスト ロレンス:ピーター・オトゥール、アリ酋長:オマー・シャリフ、ファイサル王子:アレック・ギネス、アウダ・アブ・タイ:アンソニー・クイン、アレンビー将軍:ジャック・ホーキンス
○スタッフト 監督:デビッド・リーン、製作:サム・スピーゲル、脚本:ロバート・ボルト、撮影:フレデリック・A・ヤング,B.S.C.、編集:アン・V・コーツ,A.C.E.、音楽:モーリス・ジャール、復元プロデューサー:ロバート・A・ハリス、原作:T.E.ロレンス