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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

アーユスNGO新人賞(2021年度)

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左から松本理事長(アーユス)・高橋英恵さん((FoE japan)・山本英里さん(シャンティ国際ボランティア会ー代理)


浅木麻梨耶(あさぎ・まりや)さん 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

◆授賞理由
 浅木さんは、現在ラオスの教育支援事業で、特に少数民族児童の学習環境改善にむけた事業形成に取り組んでいますが、何よりも現場を深く理解しようとする姿勢を持ち、現地の人たちとのコミュニケーションを大切にしながら、子どもたちが持っている可能性を引き出そうと日々奮闘しています。紛争や貧困などで教育を受けられない子どもたちに対して教育の機会を届けていきたいという熱い思いを持って活動に取り組むその姿勢は、NGOの若手スタッフの模範になっています。こうした活動が、さらに多くの人の共感と支持へと広がることを期待して、NGO新人賞を授与します。

◆浅木さんからのメッセージ
この度は、このような栄誉ある賞を頂戴し本当に嬉しく思います。ありがとうございます。今回の受賞は、これまで地道に活動を積み重ねてきた先輩方や同僚、現地スタッフ、そして活動を応援してくださる日本の皆様のおかげだと心から思っています。近年は世界の社会情勢が急激に変化する中で、いちNGO職員として何ができるか悶々と考えることもありましたが、この受賞を励みに、「誰もが尊厳を持って生きていける社会の実現」を目指し、今一度身を引き締めて活動に取り組んでいきたいと思います。


高橋英恵(たかはし・はなえ)さん 特定非営利活動法人FoE Japan

◆授賞理由
 高橋さんは、気候正義の実現に向け、国内外の市民社会との連携や、国内のエネルギー・気候変動政策への提言を精力的に行っています。その原点は、「誰かの苦しみの上に成り立つ社会を変えたい」という思いにあります。横須賀石炭火力発電所新設の中止を求める活動では、事業の影響を被る人たちへのインタビュー動画をソーシャルメディアで発信するなど積極的に行動しています。また、気候正義のために行動する若者の相談役として頼られる存在であり、その並外れたネットワーク力は、今後も気候正義を求める運動の最前線で威力を発揮していくことでしょう。多くの市民が気候危機の問題に理解を深めるよう、その行動を後押しし、さらに活躍の場を広げていくことを期待して、NGO新人賞を授与します。

◆高橋さんからのメッセージ

 この度は光栄な賞をいただき、ありがとうございます。アーユスの皆様、FoEスタッフや共に活動する国内外の仲間がいるからこその受賞であり、関係する皆様に心から感謝申し上げます。

 かつては「自分には社会を変える力はない」と思う1人でしたが、世界の仲間と気候正義を求めてきたこの4年間を通じ、同じ思いを持つ仲間がいれば、社会は変えられると信じるようになりました。性や人種等の社会的規範に基づく抑圧や不正義と気候変動は密接につながっています。分野を超え、人々が社会や環境をケアする世界を目指し、尽力していきます。