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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

第6回アーユスNGO大賞受賞者(2018年度)

谷山博史さん

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◆授賞理由

 谷山さんは、タイ・カンボジア国境の難民支援を手始めに、30年以上にわたり、日本国際ボランティアセンター(JVC)のスタッフ、事務局長、アフガニスタン現地代表、代表理事として世界中を飛び回ってきました。また、国際協力NGOセンター(JANIC)の理事長を務めるなど、日本の国際協力NGOのネットワーク推進にも尽力しています。谷山さんは、アフガニスタンで駐留する米軍からの度重なる嫌がらせに屈しない勇気を示し、現地の人たちと揺るぎない信頼関係を築くなど、常に立場の弱い人たちとともに歩む姿勢を示してきました。こうした現場での経験に根ざした非戦の精神は、国際協力NGOに携わる多くの人に多大な影響を及ぼしています。長きにわたる国際協力NGOでの活動に心から敬意を表するとともに、今後もNGOを鼓舞し、若いNGOスタッフを叱咤激励し続けてほしいという期待を込めて、NGO大賞を授与します。


◆谷山さんからのメッセージ

18taniyama2 この度アーユスNGO大賞をいただくことになりました。アーユスの皆様とこれまで私の活動にご理解とご支援をいただきました全ての方に感謝申しあげます。
 私の34年のNGO活動がずっと順風満帆だったとは言えませんが、どんな厳しい状況でも希望をなくすことはありませんでした。それは国内外を問わず現場では、絶望的な状況のなかでも頭をすっくと掲げ前を向いて進んでいく人たちを身近に見ていたからでした。金も地位も権力もない小さな民が互いに連帯することで状況を変えていくことができると信じることができたのです。今私たちは人類と地球が存続するか否かの岐路に立っています。NGOの本当の真価は絶望的な状況でこそ力を発揮するグローバル市民社会の連帯です。美しいことばを100万言重ねるよりも、危機の現場で立ち上がる人たちと繋がっていく。NGO大賞をいただいたことを励みとしつつ、NGOの原点を忘れずに進んでいきたいと思います。