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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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スタッフ雑記帳

スタッフ雑記帳2017/12/04

専門委員の集いを開催しました


 2017年11月18日(土)に、長専院にて「アーユス専門委員の集い」を開催しました。新しい専門委員制度になってから初めて行われたもので、お忙しい方々ばかりにも関わらず、スカイプ参加も含めて合わせて13名の専門委員にお集まりいただき、他に4名の理事と3名のスタッフも参加しました。

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 アーユスのことについて詳しく把握されていない方もいらっしゃいましたので、前半はアーユスが抱えている課題や問題意識を共有し、アーユスがこれまでの活動を通して特に大切にしている視点や、NGOとどのような関係を築いてきたのか等について説明しました。仏教界におけるアーユスの立ち位置や仏教NGOとしてのアーユスの可能性と限界を率直にお伝えする機会となり、専門委員の方々は等身大のアーユスの姿を実感いただけたのではないかと思われます。

 後半は、以前アーユスから組織強化支援を受けて、現在はアーユス専門委員としてもご活躍いただいているメコン・ウォッチの木口由香さんから、日本社会で市民団体が声を上げづらくなる状況が起きつつある中、実際のNGO活動を通して感じている問題意識やNGOが共通して直面している課題、現在の社会状況における国際協力NGO・市民活動のあり方などについて問題提起をしていただき、議論の出発点としました。

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 それを踏まえて、2グループに分かれて、それぞれの専門委員が関わるNGO活動においてどのような危機感を感じているのかを共有し、こうした状況を変えていくには何ができるのか、どのような働きかけや議論の場が必要だと感じているのか、率直な意見交換を行いました。限られた時間の中で、専門委員の方々の意見を十分にお聞きできなかったことが残念でしたが、それぞれが感じている危機感を共有しあうだけでも、NGOの存在意義や日本社会に向けて発信していくべきことについて賛同する部分や学びとなる視点が数多く共有され、改めてアーユスの専門委員の方々が卓越した知識、情報、英知を持っていること。そして、こうした方々の経験や英知を結集させれば、本当の意味での市民社会が実現できる可能性が広がると強く感じることができました。

 今後とも、専門委員の方々からはアーユスの活動をさらに高めていくための助言を得るだけでなく、NGO活動を通して日本社会をいかにより良い方向へと変えていくことができるのか、一緒に考え学んでいければと思っています。そして、専門委員の方々との議論を通してアーユスとしての進むべき道や方向性をより具体的に示せるようになればと考えています。(井上 団)