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スタッフ雑記帳

スタッフ雑記帳2009/09/14

北朝鮮訪問記vol.2


前回の訪問記はいかがだったでしょうか。鯉の大きさにビックリ!ですよね。さて、vol.2では子供たちの絵のワークショップに関して報告したいと思います。

vol.2 絵のワークショップ inピョンヤンの小学校

この「南北コリアと日本のともだち展」は、東京・平壌・ソウルの3都市で行われており、それぞれの都市で韓国の絵本作家:柳在守(リュウジェス)氏が下絵をした「平和の木」に絵を描くというワークショップが行われています。共同制作をしている「平和の木」もここピョンヤンが最終地!さて、3カ国のこどもたちが参加した「平和の木」はどのような木になったでしょうか。また同時に、「わたしの行ってみたいところ」をテーマにこどもたちが絵を描きました。

今年は、「ちからたろう」や「とべバッタ」などの作品で有名な絵本作家の田島征三さんも同行してくださり、絵を描く前に田島さんの最新作「かとりせんこう」の読み聞かせで始まりました。とてもユーモアあるこの作品にこどもたちも目を輝かせて見ていました。そして、最後に田島さんは「上手な絵を描こうと思わないで下さい。ただ一生懸命描くということを忘れないで下さい」と。子供たちにこの言葉が通じたのでしょう。子供たちの躍動感溢れる絵が仕上がりました。

平和の木

平和の木

田島征三さん

田島征三さん

作業前は緊張気味の子どもたちでしたが、絵を一緒に描くことでだんだんとうち解けているよう。一緒にお菓子を食べたり、絵の描き方を教えてあげたりとする姿が見受けられました。

「わたしの行ってみたいところ」では北朝鮮の有名な観光名所を訪れる子どもや、宇宙を散歩する絵を描く子ども、お菓子の国に迷い込んだ絵など子どもの発想力に見ている私もワクワク!!私も、子供たちと一緒に子どもが描いた絵の中に潜り込みたくなりました。

ピョンヤンの小学生と日本の朝鮮学校の小学生

ピョンヤンの小学生と日本の朝鮮学校の小学生

そして、最後にはお互い別れを惜しむ姿も見られました。

自由に行き来することが出来ない中で、今回のピョンヤンの子供たちの交流は、彼らが成長していく中で、きっと何かの原動力になるにちがいありません。今回こどもたちが経験した8日間はやがて、子供たちの未来を灯す明かりになるだろうと思っています。

このワークショップで完成した「平和の木」と「わたしの行ってみたいところ」の絵は、10月23日(金)〜25日(日)@こどもの城(東京・青山)で展示されます。是非、皆様足を運んでみて下さい。