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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユス賞

第5回アーユスNGO新人賞(2017年度)

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上嶋佑紀(うえじま・ゆうき)さん
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
国内活動グループ ファンドレイジング担当

◆授賞理由
 上嶋さんは、リサイクル業界での経験を活かして、物品寄付プログラム「ステナイ生活」で、国際協力NGOの資金調達に新風を吹き込んできました。具体的な目標を定め、積極的に企業や生協等への営業活動を展開し、封筒配布による大規模回収プログラムなどを通して、4年間で寄付額を倍増させました。大きな成果を生んだその手法は、多くのNGOにとって見本となり続けることでしょう。ファンドレーザーとして、社会貢献活動への共感の輪を広げていくという目標に向かって、今後の活躍が期待されることから、本賞を授与します。

◆上嶋さんからのメッセージ

17award_uejima この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。本当に嬉しいですし、自信に繋がりました。この賞を受賞できたのはシャプラニールの仲間や支援者の皆様、ボランティアの方々のおかげです。心より感謝しております。この仕事を始めてから共感を生むことの難しさ、そして楽しみを学んできました。まだまだ道半ばであり、これまでの経験を活かしながら自分なりのファンドレイジング、自分にしかできないファンドレイジングをしてNGO業界に貢献し、社会を変えていきたいと思います。


河合良太(かわい・りょうた)さん 特定非営利活動法人泉京・垂井 理事兼事務局長

◆授賞理由
 河合さんは、グローバルな課題と地域の課題を結びつけて、それらの課題解決に向けて一歩ずつ活動を積み上げることを基本に、様々な地域づくりに取り組んできました。芯の通った頑固さと、柔軟な対応力をもって、岐阜県垂井町を起点に、地に足の付いた活動に取り組むその姿は、まさに地域にとって希望の星となっています。SDGsで謳われている「だれ一人取り残さない」ために、住民が主体的に参加する「穏豊(おんぽう)社会」の実現をめざす取り組みの推進役として、今後の活躍が期待されることから、本賞を授与します。

◆河合さんからのメッセージ

17award_kawai この度、栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。私は、岐阜県垂井町や揖斐川流域で地域づくりを行なっています。流域には持続可能な社会へのヒントがあり、それに学びながら活動しています。穏やかなことが豊かなことであるという意味の「穏豊社会」を目指し地域からみんなが幸せになれる世界を目指しています。このような地域での取り組みを評価していただき大変うれしく思います。この賞は垂井や揖斐川流域の皆さん、泉京・垂井の関係者といただくという気持ちです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。


河本千夏(かわもと・ちなつ)さん 特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 
アドボカシー事業リーダー

◆授賞理由
 河本さんは、インターンとして国際協力NGOに飛び込み、フェアトレード商品や書籍などの物品販売のシステム構築に寄与した実行力が高く評価されています。卓越した英語能力と途上国の教育支援のスキルを活かして、1人ひとりが国際問題に取り組む方法を適切にサポートしていく人材になりたいという希望を持っています。こうした思いを胸に、何かアクションを起こしたいという人が、いろんなことに挑戦できる環境を作っていくサポート役として、今後の活躍が期待されることから、本賞を授与します。

◆河本さんからのメッセージ

17award_kawamoto この度はとても名誉ある賞を頂き、ありがとうございます。団体としては、現事務局長の原元に続いての受賞となり、スタッフ一同たいへん喜んでおります。まだまだ未熟ではございますが、頂きました賞を励みとして「世界は変えられる、子どもがそう信じられる社会に」という信念を大切に、自分の好きなこと、得意なことを活かしてアクションを起こすことを体現し、そして多くの人々にアクションの一歩となるようなきっかけを提供していけたらと思っています。(当日は海外出張への移動中のため、予め寄せられたビデオメッセージをお贈りしました。)


谷川詩織(たにがわ・しおり)さん 特定非営利活動法人関西NGO協議会 
広報・啓発事業担当職員

◆授賞理由
 谷川さんは、関西のNGOの次世代をけん引していく人材として期待を集めています。国際協力全体の認知度向上をめざし、高校生が世界の課題を自分たちの課題として捉え、主体的に行動を起こすことができる仕組みを作った、その功績は高く評価されます。地域における国際協力の理解を促進させ、関西地域での国際協力分野への啓発活動や、ネットワーク構築に取り組む地域のキーパーソンとして、今後の活躍が期待されることから、本賞を授与します。

◆谷川さんからのメッセージ

17award_ tanigawa この度は、素晴らしい賞をいただきまして誠にありがとうございます。経験の浅い私にいつもご指導くださり、応援して下さった皆さまのおかげでいただけた賞であると実感いたしております。私が国内での啓発にこだわって活動している動機のひとつに、日本に住む私たちの意識や日本の社会こそを変えていかなくては、という思いがあります。 そのために、担当する啓発事業を通じて、NGO 業界全体の仲間となってくれる若い世代を増やし、彼らとともに次の時代を作っていけるスタッフとなれるよう、これからも精進してまいります。


盛田青葉(もりた・あおば)さん 特定非営利活動法人パルシック パレスチナ事務所代表

◆授賞理由
 盛田さんは、パレスチナの紛争および占領下にある劣悪な社会環境の改善に貢献したい、との思いでNGO活動に飛び込みました。若手ながら事務所代表として、常に現地職員に心を配り、困難な条件の中で忍耐強く事業を進めています。特に困難な状況に置かれている女性、子ども、農民に寄り添う姿勢は、現地スタッフからも一目置かれています。パレスチナの過酷な現実と向き合いながら、パレスチナと日本の架け橋として、今後の活躍が期待されることから、本賞を授与します。

◆盛田さんからのメッセージ

17award_moirta このたびは身に余る賞をいただき、誠にありがとうございます。私はパルシックが実施するガザ地区の紛争被災者支援に携わるため、2015年3月よりパレスチナに赴任しております。私自身はまだまだ未熟で、日々新しい課題に試行錯誤していますが、今回このような賞をいただけたのは、電気供給不足や移動の制限など制約の多い中で、共に活動に邁進するガザ地区や西岸地域の現地スタッフ、同僚、地域の方々、支えてくださるみなさまのおかげです。今後も人々に寄り添い、共に支えあう支援を目指して頑張っていきたいと思います。(当日はパレスチナ自治区ラッマーラからインターネットを通じてメッセージを贈ってくださいました。)