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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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NGOより 2018/01/15

2/1 へいわのタネをまくシアター2 『ソニータ』


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2月1日(木)へいわのタネをまくシアター2 『ソニータ』
イベント詳細ページ:http://p-nong.net/?p=834
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○日時 2018年2月1日(木)
○時間:19:00-21:00
○会場:JVC東京事務所
(映画館と同等の上映環境は保証できません。予めご了承ください)
○住所 〒110-0005 台東区上野5-3-4クリエイティブOne秋葉原ビル6F
○地図:http://www.ngo-jvc.net/jp/aboutjvc/address.html
○参加費:500円
○お申込み: https://ws.formzu.net/fgen/S97789329/
○主催:PLC、JVCタイボランティアチーム
○作品背景 :
 2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件が発生。その年の10月には
アメリカを中心とした多国籍軍がアフガニスタンに侵略しタリバン政権が崩壊した。
タリバン政権崩壊後のアフガニスタンでは2002年6月に移行政権が発足し、
2005年には議会選挙が行われるなど、新しい国家作りが進んでいた。しかし
2003年以後、徐々にアフガニスタン南部を中心に勢力を回復していったタリ
バンによるテロや攻撃が増加していった。同時に危険が増すアフガニスタンを出国
する難民も増加の一途をたどることとなる。10歳の頃、家族と共にイランへと逃れ
た少女ソニータも、そんな難民の一人だ。国際連合難民高等弁務官事務所に
よると2016年末の時点でイランに暮らすアフガニスタン難民は約95万人。不法
滞在者を加えれば、その数は数百万人にも及ぶともいわれる。

 ソニータはテヘラン郊外の貧困地域に帯在許可書なく不法滞在する難民の一人
だ。滞在許可証も保証人もいない彼女らにとって、住む場所を確保することすら
難しい。誕生時から公的な書類で誕生の記録が存在しないため、正確な誕生日も
わからない。また、アフガニスタンから逃れたイランでも、ヒジャーブ(頭に被
るベール)を身に付けないと逮捕されたり、女性だけで公の場で歌うことが禁じ
られているなど、子ども支援団体で教育を受けながら、ラッパーの夢を叶えよう
とするソニータの環境は厳しい。

 ソニータの母は兄の結納金を得るため、16歳になったソニータを無理やり知らない
男性と結婚させようとする。母本人もソニータよりもずっと若い頃に同じように
結婚している。アフガニスタンでは、親に言われるがままに結婚することが古く
からのしきたりとなっているのだ。確かな統計を取ることがアフガニスタンでは
難しいが、18歳未満で約半数の女性が結婚すると言われ、アフガニスタン独立人
権委員会によると60〜80%の女性が親が決めた相手と結婚している。いわゆる強
制婚である。ソニータが保護されている施設の子どもたちも次々と結納金と引き
換えに結婚が決まっていく中、ソニータはアフガニスタンの少女たちが抱える悩
み、悲しみや怒りをラップに込めて歌い始める。そして次第に才能を開花させ、
運命を変えていく。  
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