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2011/06/09

【東日本大震災】シェア=国際保健協力市民の会これまでの活動報告書


宮城県気仙沼市で活動しているシェア=国際保健協力市民の会(3月16日50万円送金)より、これまでの活動報告書が届きましたので掲載いたします。

シェアは、3月下旬に宮城県の名取市から気仙沼市へと活動地域を移し、気仙沼市巡回療養支援隊、健康相談班の一員として、自宅で生活する孤立しがちな高齢者や障害者、母子などの社会的弱者を中心に巡回訪問し、安否を確認し、健康相談をするなど、保健医療活動を行っています。

巡回訪問した地域の人々からは、

「かかりつけ医の病院が津波で流されてしまったが、遠方への医院へ通うのが困難」「子どもたちが眠れていない様子で不安」「妻が精神的なショックでリハビリをしようとしない」といった切実な声が聞かれます。シェアは、こうした人々の声を地元の保健医療・介護事業者などへとつなぐ作業をしています。

一方で、被災した人々へのこうした直接的な支援だけでなく、住民の診療結果や今後の診療ニーズなどをきちんと記録・整理し、それを各方面の関係機関と共有する調整業務も重要な役割の一つです。シェアは、これまでの活動で培ったコーディネート力を活かし、こうした関係機関との連絡調整も担っています。

そのような中、最近では被災した人々からは、「話を聞いてもらえて心が休まった」「励ましてもらえたことで勇気がでた」「今後も頑張って、栄養に配慮した食事をするように心がけたい」といった、前向きの声も多く聞かれるようになってきました。

しかし、活動地域には、依然として在宅ケアやこころのケアが必要な人々がたくさんいます。シェアは、こうした人々への中長期的な支援を継続して行っていくと同時に、緊急フェーズから地域の復興へと移りゆく中で刻々と変わる地域のニーズに応えるため、引き続き地域の人々に寄り添いながら、保健・医療支援を行っていきます。

健康で平和な暮らしを、すべての人とわかちあう。東日本大震災に見舞われ大変な状況の中にある今だからこそ、シェアはあらためてプライマリ・ヘルス・ケアの重要性を伝えていきます。そして、被災地の人々が保健・医療の面において安心できる暮らしを1日でも早く送れるよう、今後もみなさまからの心強い支え、励ましのもと、引き続き支援活動を行っていきます。

皆様からの暖かいご支援に心より感謝いたします。

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