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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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ニュース

2010/01/18

【イベント告知】『沈黙を破る』 ー 正義は誰が決めるのか?上映会と監督Interview(日時:2010年2月11日@新宿区経王寺)


■□■涅槃de GOGO 2010■□■
presented by 平仏集

ドキュメンタリー上映会+監督インタビュー
『沈黙を破る』 ー 正義は誰が決めるのか?

1948年、ユダヤの人々は約束の地を手に入れました。イスラエルの建国ーー。一方、パレスチナ占領は、そこに住んでいた人々にとって屈辱の 日々の始まりでした。

若きイスラエル軍兵士による日常的な侮蔑と嫌がらせ。突然の軍事行動により、家族や財産を奪われる理不尽・・・・・・。そして、“占領”は、イスラエル国民の精神をも蝕み続けています。

この度、映画「沈黙を破る」を通して、我々に潜む“加害と被 害”の両輪を見つめていきたいと思います。
どうぞお気軽にご参加ください。

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日 時 2010年2月11日(祝)
13:30 開場
14:00 開始
14:10 映画上映開始
16:30 監督インタビュー by 坊主
17:10 平和法要と法話
17:30 終了

会 場 経王寺( http://www.kyoouji.gr.jp/about_kyooji/ access.html
(最寄り駅:大江戸線牛込柳町)

参加費 事前予約 1000円(当日 1200円)
申込・問いあわせ
●アーユス(担当 枝木)
TEL 03-3820-5831 Email m_edaki@ngo-ayus.jp

主催:平和を学び・考え・願う仏教者の集い
共催:アーユス仏教国際協力ネットワーク、経王寺、全国青少年教 化協議会

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イントロダクション

考えるのをやめたとき、僕は怪物になった

2002年春、イスラエル軍のヨルダン川西岸への侵攻作戦の なかで起こったバラータ難民キャンプ包囲とジェニン難民キャンプ
侵攻。カメラは2週間にも及ぶイスラエル軍の包囲、破壊と殺 戮にさらされるパレスチナの人々の生活を記録する。

同じ頃、イスラエルの元将兵だった青年たちがテルアビブで写真 展を開く「沈黙を破る」と名付けられた写真展は、“世界一道徳 的”な軍隊として占領地に送られた元兵士たちが、自らの加害行為 を告白するものだった。占領地で絶対的な権力を手にし、次第に人 間性や倫理、道徳心を失い、“怪物”となっていった若者達。彼ら は、自らの人間性の回復を求めつつ、占領によって病んでいく祖国 イスラエルの蘇生へと考えを深め、声を上げたのだ。

監督は、ジャーナリストとして20数年にわたり、パレスチ ナ・イスラエルを取材してきた土井敏邦。数百時間にも及ぶ映像
を、長編ドキュメンタリー映画として完成させた本作では、イスラ エル軍がパレスチナ人住民にもたらした被害の実態と共に、“占領 という構造的な暴力”の構図を、人々の生活を通して描きだしている。

時に絶望的に見える抑圧をしたたかに生き抜くパレスチナの 人々、そして、「祖国への裏切り」という非難に耐えながらも発言 を続けるユダヤ人の若者たちの肉声は、「パレスチナ・イスラエル 問題」という枠を越え、人間の普遍的なテーマに重層的に迫る。

●監督プロフィール
土井敏邦(どい としくに)ジャーナリスト

1953年、佐賀県生まれ。1985年よりパレスチナ・イ スラエルの問題にかかわる。17年間にわたって映像による取
材を続け、「パレスチナ記録の会」とともに、2009年、「届 かぬ声ー占領と生きる人々ー」全4部作を完成させる。
ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」は、その第四部にあたるド キュメンタリー映像「ファルージャ 2004年4月」のほ
か、NHKや民法で数多くのドキュメンタリー番組も手掛けてい る。主な著書に「占領と民衆 ー パレスチナ」(晩聲社)、「ア メリカのユダヤ人」(岩波新書)、「「和平合意」とパレスチナ」 (朝日選書)、「パレスチナの声、イスラエルの声」、「沈黙を破 る ー元イスラエル軍将兵が語る“占領”」(いずれも岩波書 店)、「米軍はイラクで何をしたのか」、「パレスチナ ジェニン の人々は語る」(いずれも岩波ブックレット)など多数。

平仏集とは・・・
「平和を学び・考え・願う仏教者の集い」。2002年9月 に結成された、平和を願い活動する超宗派の仏教者グループ。同時
多発テロ以降の社会状況を憂慮し、自ら平和について学び行動して いる。毎年、追悼イベントや公開セミナーを営み、平和学習会など も行っている。